記事: クラウドファンディングで生まれ変わった新名所「つりがね庵」

クラウドファンディングで生まれ変わった新名所「つりがね庵」
2025年3月、きちみ製麺本社の敷地内に新しい飲食店「つりがね庵」がオープンしました。
きちみ製麺の温麺の中でも抜群のコシと滑らかなつるみを持つ「手延べ温麺」を、白石の街の中で堪能いただけるお店です。
上:伝統の味 三種で味わう手延べうーめん/下:温泉たまごのとろろ手延べうーめん ~白石名産 竹鶏たまご使用~
きちみ製麺は、1897年(明治30年)の創業以来、白石温麺(しろいしうーめん)を専門に製造し、地元はもちろん、全国各地へとその味を届けてきました。
「つりがね庵」は、そんな白石温麺の魅力を「食」を通して体験し、地域の歴史や文化にもふれてもらう場所として誕生しました。
400年の歴史を受け継ぐ武家屋敷
つりがね庵の建物は江戸時代に建てられた歴史ある武家屋敷で、きちみ製麺を営んできた吉見(きちみ)家が代々大切に守ってきました。
現・会長が高校卒業までを過ごした思い出の場所でもあり、太い柱や茅葺屋根を今も残しています。
この建物はもともと「食事処・光庵」として観光客のみなさまに親しまれて来ましたが、より多くのみなさまに白石温麺の魅力を知っていただき、同時に白石市の地域文化にも触れていただける場所にするため、クラウドファンディングを活用してリニューアルしました。
武家屋敷の趣を残しながらも、現代のお客様にも心地よく過ごしていただける空間へと生まれ変わっています。
入口の庇(ひさし)は、製麺所で麺を干す「ハタ」に並ぶ白石温麺をモチーフにデザイン
190人の想いを頂いたクラウドファンディング
クラウドファンディングは2024年11月から1月まで実施し、190人もの方々から目標金額を大きく上回る3,126,000円をご支援いただきました。
たくさんの方の支援と期待を背に、地域の歴史を語る場として、そして白石温麺の魅力を発信する拠点として、新たな役割を担っていきます。
「つりがね」に込めた意味
お店の入り口ののれんにも、生まれ変わったつりがね印を掲げています。ロゴデザイン:岡本健デザイン事務所
「つりがね」は、白石城主の片倉小十郎が旗印とした片倉家の象徴であり、白石市の市章にもなっている由緒ある図柄です。
吉見家は代々片倉家に仕え、つりがねを家紋として使用することを許された家柄で、このつりがね印をブランドの核として大切にしてきました。
新しく誕生するお店の名前にはあらためて「つりがね」を冠し、ロゴマークも現代的なデザインにリニューアル。
伝統を大切にしながら、100年後までも色褪せず、時を超えて受け継がれるような強さと美しさを備えたシンボルとして、生まれ変わりました。
きちみ製麺と白石温麺のことをお伝えします
このブログでは、店舗の紹介はもちろん、白石温麺の歴史やおいしい食べ方、地域の魅力や食文化など、さまざまな情報を発信していきます。
「つりがね庵」がみなさまにとって、白石温麺との出会いの場となり、地域の魅力にふれるきっかけとなることを願って。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
白石温麺専門店
「つりがね庵(旧光庵)」
平日:11:00~14:30(ラストオーダー14:15)
土日祝日:11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
定休日:第2・第3火曜日、毎週木曜日 ※臨時休業日あり
住所:宮城県白石市本町46